ハウスメーカーの言うことを鵜呑みにしない
不動産投資で大事なことは、ハウスメーカーの言うことを鵜呑みにしないということです。ハウスメーカーの営業員にも良い人はたくさんいますし、本当に良い提案が出てくる場合もあります。しかし、彼らは最後は成約につなげないと自分たちの成績にはならないわけなので、どうしても自分たちの案の良い所だけを強調することになります。また、彼らは他のメーカーの案との比較を客観的に行っているわけではなく、自社で用意されているセールストークを強調するだけです。
不動産投資を行う際に、重要なことは複数のメーカーからの案を公平かつ客観的に評価して、最適な案を選択することです。しかし、各メーカーからの案は条件が揃っていないことも多く、客観的な比較をすることが難しい場合も多くあります。このような時に、経験豊富なコンサルタントに依頼すれば、いろいろな条件を揃えて、公平な評価をしてくれることになります。
また、この際にもう一つ注意が必要なことは想定家賃が妥当であるかどうかを判断することです。メーカーの中には、想定利回りを良くするために家賃設定を高めに設定している場合もあります。これに関しては、周辺の家賃相場を調べることで、その家賃の妥当性を評価することが出来ます。
また、複数のメーカーの案を比較することは、もう一つ大きなメリットがあります。各社の案にはそれぞれ工夫した良い案が盛り込まれている場合もありますので、複数のメーカーの案の中から良い案を選んで組み合わせることにより、当初の案よりもより良い案に変更することも出来ます。
また、建築構造も検討する必要があります。建築構造は使用する建築材料により木構造,鉄骨構造,鉄筋コンクリート構造,鉄骨鉄筋コンクリート構造およびコンクリートブロック構造などがありますが、収益不動産は主に木構造,鉄骨構造,鉄筋コンクリート構造の場合が多いです。費用が一番安いのは木構造ですが、耐用年数は一番短くなります。これに対して、鉄筋コンクリート構造は費用は一番かかりますが、耐用年数は一番長くなります。どれを選ぶかは、その建物をどのくらい長く使用するつもりかで決まってきます。例えば、当面はアパートとして賃貸するが、将来は子供のための自宅に転用する可能性があるなどの場合には、木造構造が良いかもしれません。