「みんなで大家さん」投資断念しました
「みんなで大家さん」に投資するつもりで申込書を取り寄せました。その際に一緒に送られてきた
重要事項説明書を見て、投資は断念することにしました。
その理由は以下の通りです。
対象不動産の賃貸先が「成田ゲートウェイプロジェクト3号株式会社」(都市綜研インベストファンド株式会社の100%親会社の共生バンク株式会社の100%子会社)となっており、グループ会社間での賃貸でありグループ外の賃貸先の姿が見えてこない。したがって、利益の操作はいくらでも出来てしまうと思われる。つまり、グループ内の会社に、購入した不動産を賃貸し、5年等の期限が来たら、都市綜研インベストファンド株式会社が買取り、再度ファンドを組むことで利益を確実に出す仕組みになっていますが、そこで発生した利益はグループ外部の会社に賃貸、売却した利益ではなく、グループ内で発生させた利益です。したがって、だんだんと不動産の価値は上がっていく訳ですが、その価値が上がった不動産が本当にその価値で売れるかどうかは分からないと思われます。
また、都市綜研インベストファンド株式会社の売上が
令和1年3月 約39億
令和2年3月 約50億
令和3年3月 約77億
となっており、みんなで大家さん販売株式会社の売上が
令和1年3月 約14億
令和2年3月 約28億
令和3年3月 約48億
となっています。売上の伸びが大きすぎ、このような急激な拡大の背景にどこかに無理がある気がします。
また、過去の実績で元本割れがあったというジャーナリストの報告もあったので、それも今回の決定に大きく影響しました。
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資金が順調に集まっている間は、この仕組みはうまく回るかもしれませんが、どこかで資金が回らなくなると、途端にグループ内で膨らませた利益が消滅してしまうということも想定できます。
もしかしたら、今後5年ぐらいは大丈夫なような気がしますが、決して長期で投資できる案件では無いような気がします。