レバレッジ効果とはどういうことですか。
レバレッジとは梃子のことで、レバレッジ効果とは借入金を活用することにより、少額の投資資金で大きなリターンが期待できることを指します。例えば、投資額1000万円で年5%の投資を自己資金だけで行うと利回りは5%のままですが、これを年2%の借入金を活用すると利回りが上がります。投資額の半分の500万円を借入金にすると、投資収入50万円から借入金の利子額(500万円×2%=10万円)を引くと、実質収入は40万円になります。これを自己資金の投資額500万円で割ると8%になります。つまり、利回りを8%に高めることが出来ました。これがレバレッジ効果です。このレバレッジ効果は、借入金の割合を高めれば高めるほど大きくなります。これを表にすると以下のようになります。
自己資金 | 借入金 | 合計利益 | 利息 | 差引利益 | 利回り |
---|---|---|---|---|---|
100 | 900 | 50 | 18 | 32 | 32.0% |
250 | 750 | 50 | 15 | 35 | 14.0% |
500 | 500 | 50 | 10 | 40 | 8.0% |
750 | 250 | 50 | 5 | 45 | 6.0% |
1000 | 0 | 50 | 0 | 50 | 5.0% |
ただし、ここで注意しなければいけないことは、あまり借入金の比率を高めるとリスクが高くなってしまう点です、実際には、リスクとのバランスを考慮して、適度な借入金比率にしておくことが重要です。不動産投資の場合には、借入金の割合を5~7割ぐらいに抑えておく方が良いと思います。
レバレッジを効かした投資としては、FX、株等の信用取引などいろいろなものがありますが、どれもハイリスク・ハイリターンの投資になりますので、一般の人にとってはリスクが高すぎてしまいます。これに対して、レバレッジを効かせた不動産投資はミドルリスク・ミドルリターンの投資になりますので、誰でもそれほど高いリスクを負わずに投資できるのが大きな特徴です。
不動産投資は自己資金だけで行うとそれほど高い利回りが期待できるわけではないのですが、レバレッジを効かせることにより、高い利回りが期待できるという点をぜひご理解いただければと思います。